資産運用方法の解説 ⑨ソーシャルレンディング ~種類やメリット・デメリットについて解説~

ソーシャルレンディングの位置づけ

今回解説するのは「ソーシャルレンディング」についてです。

リスク・リターンマップでは、ミドルリスク・ミドルリターンにあたります。

それでは早速説明していきます。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい会社(借り手)とお金を運用して増やしたい人(貸し手)をマッチングするサービスです。

ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種でもあり、近年注目されている投資方法の一つではありますが、その市場は急成長しています。

簡単にシステムを説明すると、従来、投資家が資金の調達を希望している方と結びつくためには銀行などの金融機関が仲介を行っていましたが、金融機関を介さずにソーシャルレンディングサービス会社を通し、インターネット上で出資者と資金調達希望者を結び付けるシステムのことです。

このシステムを利用する場合、出資者の方はソーシャルレンディング運営会社によって提供されている情報を確認し、どこに投資するのかを決めます。

例えば、13%の貸出金利で融資を行ったとすれば、間に入るソーシャルレンディング運営会社の手数料が引かれるため、仮に手数料を5%とした場合、個人投資家には8%の利回りが分配されることになります。

借り手となる資金を調達している側は資金の返済をすると同時に利率を支払わなければなりません。

先程の例だと13%の利率を支払うことになります。

ここからソーシャルレンディング運営会社が手数料を引き、残りを投資家に分配するのが基本的な仕組みです。

ソーシャルレンディングのメリット

高利回りが期待できる

金融機関が仲介を行う方法は、金融機関側に貸出先の選定を任せる形となっていました。

それだけでなく、安全性の評価なども銀行が行うことになっていましたが、どうしてもコストがかかってしまうため、これらが差し引かれて銀行にお金を預け入れた場合の利息は低くなりました。

日本では銀行に何十年も大金を預けていたとしてもなかなか増えませんが、ソーシャルレンディングはインターネットを通してやりとりをすることもあり、コストを抑えられるのが魅力です。

これにより出資者は高い利回りを期待することができます。

これはお金を預ける側だけでなく、資金を調達しようと思っている側にとってもメリットです。

従来の方法に比べると借出金利が抑えられるため、より安全に資金を調達しやすくなりました。

ソーシャルレンディングは出資者と資金調達者のどちらかだけでなく、両方にとってメリットのある仕組みだといえます。

具体的な利回りは4~10%ほどとなっています。

少額投資が可能

投資方法の中には数百万円といったまとまったお金を用意しなければならないものもありますが、ソーシャルレンディングの場合は10,000円からの少額投資も可能となっています。

投資で失敗をしないためには分散投資をすることが重要とされています。

参照

短期の投資でリスクを抑える

投資方法の中には期間が長いものもあります。

期間が長くなればなるほど利回りが良くなるのは魅力ではありますが、同時にリスクも高くなるのが難点です。

ソーシャルレンディングの場合は3か月や6か月といった機関で運用できるものもあるため、リスクを抑えて投資したいと思っている方にも向いているでしょう。

銀行に預けていてもなかなか増えないお金を短期的に運用したいと思っている方にも適しています。

ソーシャルレンディングのデメリット・リスク

歴史が浅い

投資方法の中にはかなり歴史が古いものもありますが、ソーシャルレンディングは近年注目を集めるようになったまだまだ新しい投資方法です。

最新のシステムを取り入れた投資方法という点では魅力がありますが、言い換えてみるとまだ歴史が浅い投資方法でもあります。

原型となるサービスが開始されたのは2005年のことで、ここからも新しい当初方法だということがわかるでしょう。

何十年にもわたって運用されている投資方法に比べるとまだ歴史が浅い分、信用力が高いとはいえません。

融資先の貸し倒れによって元本割れリスクがある

ソーシャルレンディングは原則的に元本が保証されていません。

そのため、貸し倒れリスクについては十分押さえておきましょう。

万が一、ソーシャルレンディングで返済できない企業が出てきた場合、当然、投資家の元本にも影響が及びます。

ただ、近年はこういったリスクを低減させるために投資先の情報を開示する方向性となっていますので、投資先について内容を調べたり、不動産などの担保がついていることを確認して貸し倒れリスクに備えましょう。

人気案件は競争率が高い

まだまだ始まったばかりの投資方法ということもあり、できるだけ短期で運用が終わるリスクの低い案件を検討している方が多いようです。

しかし、そういったものに人気が集中する傾向にあり、募集が開始されてからすぐに満額に達してしまうこともあります(いわいるクリック合戦)

中には募集開始と同時に申し込みが殺到し、ほんの数分程度で満額に足してしまうものも多々あります。

人気案件は利回りが良いだけでなく、運用会社が実績を持っているなどのメリットもあるため、申し込みが集中してしまいます。

気になる案件が出てから口座を開設しても間に合わない可能性があるので、事前に口座開設を済ませておきましょう。

投資期間中のキャンセルは不可

一度、ファンドに投資すると運用期間中は資金がロックされ、途中解約することが原則できません。

そのため、急に資金が必要になった場合でも、運用期間終了まで待たなくてはなりませんので、融資期間が長くなるものを選択した場合などは特に気を付けておかなければなりません。

投資申請のキャンセルがオンラインでできないところも

投資申請をした後、キャンセルを検討している…という場合、キャンセルの連絡をどのように行えば良いのか事前に良く確認しておかなければなりません。

中にはオンラインではキャンセルができず、電話をしなければならないところもあります。

一攫千金は期待できない

当たり前のことなのですが、FXのようにレバレッジをかけられる投資方法ではありません。

利回りが高いといっても具体的にどれくらいの利益が期待できるのかについては用意できる元手資金によって大きく左右されます。

そのため、どちらかというと安定的に運用を行い、少しずつ増えていくのを期待する投資方法だといえるでしょう。

さいごに

以上が、ソーシャルレンディングについての解説です。

その他の投資について勉強したい方はこちらを参考にしてください。