資産運用方法の解説 ⑦株式投資 ~基本からメリット・デメリットについて解説~

株式投資の位置づけ

今回解説するのは「株式投資」についてです。

リスク・リターンマップでは、ミドルリスク・ミドルリターンにあたります。

それでは早速説明していきます。

高い利益も期待できる上級者向けの運用法

株式投資とは、企業が発行する株式を売買することで利益を得ていく資産運用方法です。

価格が安いときに購入し、価格が高くなったときに売却して利益を出すという、とても単純な仕組みではありますが、株式市場は変動が激しく利益を上げることはそうたやすくはありません。

市場の動向を注視して売買のタイミングを見定めていかなければいけませんので、資産運用が初めてという初心者の方には少し難しい、上級者向けの運用法です。

売買が上手くいけば莫大な利益を得ることが期待できるので、資産を大きく増やしたいという方には魅力的な商品です。

しかしその反面、元本保証はなく大きな損失が出る可能性も少なくありません。

企業の株式を保有すると、配当金が発生するとともに、一部株式では「株式優待制度」が受けられ、それを目的に株式を購入する方も多いです。

株式投資の始め方

証券会社に口座を開設して入金すれば、いつでも株式投資を始めることができます。

ただ証券会社は全国にたくさんあり、また近年はネット専業の証券会社もたくさん誕生しているため、より自分の目的に合った証券会社を選ぶ必要があります。

株式投資の初心者の方は、まず以下のことを理解しておきましょう。

自分に合った証券会社を選ぶ

株式投資を始めるときに最初に考えるべきは、専門家のアドバイスを受けながら投資をしたいのか、それとも自己判断と投資情報のみを頼りに投資をしたいのか、ということです。

専門家のアドバイスを受けながら株式投資をしたいのなら、対面方式が充実した昔ながらの大手証券会社を選ぶべきでしょう。

口座を作れば必ず担当者が付くため、どの株がおすすめかなど、様々なアドバイスを受けながら株式投資をすることができます。

電話でも窓口でも、投資アドバイスは無料で受けることができます。

一方、自己判断と投資情報のみを頼りに投資をしたいのなら、少しでも売買手数料の安いネット証券を選びましょう。

ネット証券であれば、対面式の大手証券会社に比べて手数料は格段に安くなります。

口座開設の手続きをする

利用する証券会社を決めたら、その証券会社に口座を開設します。

証券会社の窓口や電話、インターネットでも口座を開設することができます。

一連の口座開設書類に必要事項を記入して届出印を押し、本人確認書類を添付して郵送するだけの手続きなので、銀行に口座を開設するのとほぼ変わりありません。

なお、証券口座には「特定口座」と「一般口座」の2種類があります。

「特定口座」とは、投資で得た利益から自動的に所得税と住民税が天引きされる口座です

逆に損失が生じた場合には自動的に口座に還付されます。

「一般口座」とは、税金の天引きも還付も行われない口座です。

確定申告をして納税することになります。

一般に、確定申告の手間を省くために「特定口座」を選択する人がほとんどです。

複数の証券会社に口座を持っても良い

取引する口座とは別に、情報収集や投資ツールを利用する目的で、複数の証券会社にも口座を作っておくと良いでしょう。

証券会社は、銀行とは違い入金しなくても口座を開設することができます。

また、株式などを購入しない限り、管理料や手数料などは一切発生しません。

口座が開設されれば、その証券会社の様々なシステムを無料で利用することができるので大変便利です。

株式投資の特徴とは?基本のおさらい

実際に株式投資をやったことがあるかないかに関わらず、株式投資の仕組みや特徴は広く知られています。

その意味で株式投資は、数ある投資法の中でも比較的多くの人に身近な投資法と言えるでしょう。

ここでは株式投資の特徴について、改めて基本をおさらいしてみます。

元本の値上がりが一番の醍醐味

株式投資の醍醐味は、何と言っても元本の値上がりの期待です。

中には短期的に大きく値上がりする銘柄もあります。

さらに、短期的な値上がりと見られていた銘柄が、そのまま長期的な値上がりの波を形成することもあります。

たとえばゲーム開発のガンホーは、上場直後に急騰し、いったん下落するかと思いきやそのまま値上がりを続け、1年後には株価が114倍にもなりました。

もちろん、購入した銘柄が値下がりするリスクもあります。

ただ、株式投資は上がるか下がるかだけの世界なので、確率的には最悪でも50%の勝率に落ち着きます。

勝率だけ見れば非常に魅力的な投資商品と言うことができるでしょう。

年に2回の配当金

業績の良い会社、または株主への利益還元に熱心な会社の株を買えば、多くて年に2回の配当金を受け取ることができます。

次に紹介する株主優待と合わせると、利率が5%や6%に達する銘柄も少なくありません。

銀行預金の金利が0.001%という昨今、株式投資の配当金はその数千倍。非常に魅力的な利率です。

信用取引で資金の3倍まで取引可能

株式投資には、自己資金の約3倍までの金額で投資ができる信用取引という制度があります。

信用取引を利用して株価上昇のトレンドに乗れば、通常の3倍もの利益を上げることが可能です。

また、信用取引には空売り(からうり)というシステムも用意されています。

空売りとは、株が値下がりしたら儲かる仕組みの取引です

つまり信用取引の世界では、株価が上がっても下がっても利益を出すチャンスがあるということです。

年に2回の株主優待

配当金と合わせて株主優待にも力を入れている会社が多くあります。

食品メーカーであれば食品の詰め合わせセット、外食企業であればお食事券、鉄道会社であれば運賃割引制度など、その会社が得意としている商品・サービスを株主優待として提供する例が一般的です。

IT企業などのように、株主に還元すべき直接的な商品を持たない場合には、お米券などの汎用性ある商品を株主優待としている例が多く見られます。

株式投資をしている人の多くは、値上がり益や配当金を目的としていますが、実際に株主優待の商品が自宅に送られてくると、お金を得た時とはまた異質の喜びを味わうことができます。

株式投資で成功するためのポイント

株式投資で必ず勝つ方法は、存在しません。

ただ、以下の3点は株式投資で負けないための鉄則なので、しっかりと理解をし、そして実践でも絶対に忘れないようにしてください。

利益確定の目標に達したら速やかに売却をあらかじめ利益確定(売却)をする株価を決めておき、その株価に届いたら機械的に売却してしまいましょう。

その後、株価は上がるかも知れませんが、気にせず次の銘柄探しをします。

購入した株が値上がりすると、「もっと上がるのではないか」という期待が湧き、売却せずにいつまでも保有してしまいたくなります。

そのうち、徐々に株価が下がってくると「仕方ないので先日の高値に戻したら売ってしまおう」と諦めます。

ところが株価には、先日の高値に戻る保証などありません。

徐々に下がってしまい、結局は買値を下回ってしまう、などということもよくあります。

目標株価に達したら速やかに売却です

自分の投資手法を長期的に貫く

世の中にあるどんな投資手法でも、それを長期的に継続すればプラスになる可能性が高いでしょう。

問題は、ある投資手法で失敗したからといって別の投資手法に乗り換えるパターンです。

投資手法ジプシーに陥ると、極めて高い確率で資産はマイナスとなります。

ある著名投資家は「失敗しても1つの投資手法を長期的に貫けば利益を出せる。しかし多くの人にとって、1つの投資手法を貫くこと自体が難しい」と言っています。

株式投資の一つの真理でしょう。

株式投資のメリット

元本が大きく増える可能性がある

すでに説明済みなので詳細は省きますが、株式投資では元本が大きく値上がりすることがあります。

『1年で100万円が1億円に』といった類の書籍もよく見かけますが、極めて少数ではあるものの、実際に1年で資金を100倍くらいにしている投資家はいます。

配当金が出る

こちらも説明済みなので、詳細は省きます。

配当金を目的に、高配当の国際優良銘柄をたくさん保有している投資家もいます。

株主優待がある

説明済みなので詳細は省きます。

株主優待を目的に投資をする場合は、資金を一つの銘柄に集中させるのではなく、多くの銘柄に一口ずつ分散させましょう

様々な種類の株主優待を得ることができて楽しみが増えます。

値下がりしても儲けることができる

信用取引の空売りを利用すれば、株価が値下がりすればするほど利益が大きくなります。

株式投資のデメリット・リスク

元本が保証されていない

投資ですから、元本は保証されていません。

所有している銘柄が上場廃止となったり経営破綻したりすれば、最悪の場合、投資元本がゼロになります。

投資判断が難しい

株式投資は、上がるか下がるかだけの世界なので勝率が最悪でも50%に落ち着くと説明しました。

しかし、勝率50%では利益がほとんど出ません。

場合によっては元本割れを起こします。

勝率を70%、80%に上げるためには、日々、膨大な経済情報と向き合い、かつ経済や株式市場について深く学ばなければなりません。

信用取引で失敗すると、最大3倍の損失となる

信用取引では、資金の約3倍の金額までの株式投資が可能です。

これは、3倍の利益を挙げる可能性があるという反面、3倍の損失を被る可能性もあるということです。

特に空売りは難しく、プロ級の判断力を持っていないと、大きく失敗する可能性があります

株式投資で資産運用するリスクを考える

株式投資では大きな利益が期待できる反面、売買のタイミングによっては大きな損失が発生する可能性も少なくありません。

また、株式は元本保証のない商品ですので、株主となっている企業が倒産してしまえば、その株式は価値を失い文字通り紙くずとなってしまいます。

以上からもおわかりの通り、株式投資による資産運用には、大きなリターンを期待できる反面、それと比例するように大きなリスクもあると理解しなければいけません。

さいごに

以上が、株式投資についての解説です。

その他の投資について勉強したい方はこちらを参考にしてください。